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前歯のインプラント手術について教えて!

知っておきたい前歯のインプラント手術に関するQ&A!前歯のインプラント手術の具体的なフローや手術の方法、術後のダウンタイムまで、役に立つ知識が満載の情報サイトです。

前歯のインプラント手術について教えて!(イメージ)
ギモン18Question18

前歯のインプラント手術について教えて!

インプラントの中でも難易度が高いと言われる部位。

奥歯に比べて骨が薄い前歯は、インプラント手術の中でも非常に難易度が高い部位といわれています。さらに表情や見た目にも大きく影響する場所のため、技術だけでなくビジュアルセンスも備えた熟練の医師を選ぶことが重要です。前歯のインプラント手術の詳しいフローから手術法、術後の気になるダウンタイムまで解説します。

前歯のインプラント手術の具体的なフローが知りたい!

前歯は、中心の2本「中切歯」、その両脇2本「側切歯」、その両脇2本「犬歯」の6本を指す部位です。前歯には食べ物をまず噛み切るという重要な役割がありますから、少しでもぐらついていたり欠けていたりすると非常に不便を感じます。また、口(顔)の中でも特に目立つ場所であるため、機能性だけでなく見た目も重視することが必要です。そのため前歯を損傷したり失ったりした場合は、インプラントを検討する方が多いでしょう。
まずは、前歯のインプラント手術の流れを知っておきましょう。

■カウンセリングと精密検査 まずはカウンセリングと診療。その後精密検査を行い、治療計画を立てます。前歯の場合、治癒期間は上顎前歯で6ヶ月、下顎前歯で3ヶ月程度が目安です。

■フィクスチャーの埋入 インプラントを埋める部分の歯茎を切開して顎の骨に土台部(フィクスチャー)を埋め込みます。数か月(3~6か月)の治癒期間をおき、インプラントを歯槽骨に生着させます。
インプラントを埋めると同時に、インプラントの上に樹脂で仮歯を作り、限りなく通常の日常生活を送ることも可能です。ただ、全員が仮歯を作れるわけではなく、埋入する部位の骨量、骨密度、本数、埋入時の初期固定の強さなどを鑑みた上で、医師の判断によりできる場合とできない場合があります。

■アバットメントの装着 その後再び歯茎を切開し、上層部の土台(アバットメント)を形成。この状態で歯茎が治るまで、通常約1~6週間おきます。

■人工の歯を装着 歯茎が治った時点で型を取り、人工の歯を製作します。噛みあわせのチェック、口腔内にぴったりと合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。

■治療後の定期検診 インプラントを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要です。半年~1年に1回の定期検診でインプラントの状態をチェックします。

前歯のインプラント手術のメジャーな方法は?

前歯のインプラント手術は、奥歯に比べて高度な上に、仕上がり(見た目)の美しさも重視される部位の手術です。高度とされる理由としては、前歯の外側の骨の厚みは健康な状態でもハガキ1枚分の厚み程度しかなく、非常に薄いことが挙げられます。また、前歯はインプラントの埋入により骨吸収が起こるケースが多く、それに伴い歯肉の退縮が起こる場合もあり、歯肉とのバランスを考えながら治療を行う必要があります。吸収が進んだ骨にインプラントを施しても、他の部位と歯茎の高さが異なるため、見た目が悪くなってしまいますから、骨や歯肉を増やす治療として、このような治療が併用されるのです。

自家骨移植 親知らずの奥などから骨を採取して移植する、自分の骨を移植する方法です。健康な部位にメスを入れるため、身体への負担が大きいのがデメリット。

TE-BONE 東京大学医科学研究所で開発された、自家骨移植にかわる治療法。幹細胞や血漿からつくった培養骨を使用する方法です。

結合組織移植術 歯肉そのものを増やす処置。口蓋から採取した歯肉を、歯肉の不足している部分に移植します。

手術後のダウンタイムはある?

外科手術を伴い、異物を体に埋め込むという点から、「インプラント=痛そう」といったイメージを持たれる方も多いようです。
前歯のインプラント手術中は麻酔が効いていますから、痛みを感じる人はあまりいません。(麻酔の注射をする際に少しチクッとする程度)
術後は、麻酔が切れてくることでじわじわと痛みが出てくることもありますが、治療を受けたクリニックで痛み止めが処方されることがほとんどのため、痛みで悩むことはあまり心配しなくても大丈夫。痛みがあったとしても1~2日程度です。通常の抜歯と変わらないレベルで、インプラント後は日常生活に支障もなく、普通に過ごせる人が大半です。
ただし、稀に腫れが出るケースがあります。特に前歯のインプラント手術は難しい部位のため、歯茎の扱い方や切開テクニックなどにより、出血や腫れが出る可能性があります。縫合のテクニックのレベルによっては、傷口から細菌が入ることで強い腫れを生じるケースもあります。そうした場合は異変を感じると同時に、治療を受けた医療機関に相談をしてください。

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